GA4で生成AI経由の流入・売上を調べる方法|ChatGPT・Perplexity・Geminiからのアクセスを可視化する
「最近、ChatGPTやPerplexityからサイトにアクセスが来ているらしいけど、GA4のどこで確認できるの?」
「AI経由のアクセスって、ちゃんと売上につながっているの?」
こんな疑問を持っているマーケターやEC担当者は増えています。
2026年現在、生成AIは一部の先進ユーザーだけのものではなく、一般の人が日常的に情報検索に使うツールになりました。ChatGPTで調べものをして、回答に表示されたリンクからサイトに訪問する——この流れが新しいトラフィックチャネルとして急成長しています。
この記事では、百貨店ECサイトのマーケティングを担当する私が、GA4で生成AI経由の流入と売上を確認する具体的な方法を解説します。設定は難しくありません。この記事を読みながら一緒にやってみてください。
生成AI流入とは?なぜ今チェックすべきなのか
生成AI流入とは、ChatGPT・Perplexity・Gemini・Claude・Copilotなどの生成AIサービスを経由して、ユーザーがWebサイトに訪問するアクセスのことです。
従来のアクセス解析では、Google検索(Organic Search)、SNS(Social)、広告(Paid Search)などが主な流入経路でした。しかし今、これらに加えて「AI経由」という新しいチャネルが生まれています。
このチャネルをチェックすべき理由は大きく2つあります。
理由①:AI経由のユーザーは「質が高い」
AIで情報を調べてからサイトに来るユーザーは、すでにAIとの対話で情報の整理と比較検討を済ませています。つまり、リンクをクリックした時点で「興味関心が高い状態」になっているのです。
実際に、AI経由の流入はオーガニック検索と比較してコンバージョン率が高いという調査データもあります。ECサイトにとって見逃せないチャネルです。
理由②:今後さらに増える
生成AIの利用者数は増加の一途をたどっています。今のうちに計測環境を整えておけば、増加トレンドをいち早く把握し、コンテンツ戦略に活かすことができます。
GA4で生成AI流入を確認する方法【2つのやり方】
GA4で生成AI経由のアクセスを確認する方法は、簡単な方法(標準レポート)と詳しく分析する方法(探索レポート)の2つがあります。
まず知っておくべきこと:AIの参照元ドメイン
GA4では、ユーザーがどのサイトから来たかを「参照元(source)」で確認できます。生成AIからの流入は、以下のドメインで表示されます。
・chatgpt.com:ChatGPT(OpenAI)
・gemini.google.com:Gemini(Google)
・perplexity.ai:Perplexity
・claude.ai:Claude(Anthropic)
・copilot.microsoft.com:Copilot(Microsoft)
これらのドメインが参照元に表示されていれば、生成AI経由の流入が発生していると判断できます。
方法①:標準レポートで確認する(最も簡単)
まずは一番シンプルな確認方法です。
手順:
① GA4の左メニューから「レポート」→「集客」→「トラフィック獲得」を開く
② グラフの下にある表の検索窓(フィルタ)に「chatgpt」と入力する
③ chatgpt.com からの流入データが表示される
同様に「perplexity」「gemini」「claude」「copilot」と入力すれば、それぞれのAIからの流入を確認できます。
まずはこの方法で「自分のサイトにAI流入が来ているかどうか」を確認してみてください。数秒で終わります。

方法②:探索レポートで詳しく分析する
標準レポートだと1つずつ検索する必要がありますが、探索レポートを使えばすべてのAI流入をまとめて一覧表示できます。
手順:
① GA4の左メニューから「探索」を開く
② 「空白」を選択して新しい探索レポートを作成
③ ディメンションに「セッションの参照元」を追加
④ 指標に「セッション数」「キーイベント」「合計収益」を追加
⑤ 行に「セッションの参照元」、値に上記3つの指標をセット
⑥ フィルタを設定する:「セッションの参照元」→「次のいずれかに一致」→ chatgpt.com、perplexity.ai、gemini.google.com、claude.ai、copilot.microsoft.com を入力
これで、どのAIから何件のアクセスがあり、キーイベント(コンバージョン)や売上にどれだけ貢献しているかが一目でわかるレポートが完成します。

知っておくべき注意点:AI流入は「完全には測れない」
ここで正直にお伝えしなければならないことがあります。GA4で確認できるAI流入は、実際の流入数よりも少なく表示されている可能性が高いのです。
その理由は主に2つあります。
①リファラ情報が送信されないケースがある
ChatGPTのアプリ版やClaudeの一部の環境では、リンクをクリックしてもリファラ(参照元)のデータがサイトに送信されません。この場合、GA4では「direct(直接流入)」として記録されてしまいます。
②AI Overview(Google検索のAI回答)は区別できない
Googleの検索結果に表示される「AIによる概要」からのクリックは、通常のGoogle検索流入(google / organic)と区別がつきません。GA4の現在の仕様では、これを分けて計測する方法はありません。
つまり、GA4で見えているAI流入は「氷山の一角」だと考えてください。実際にはもっと多くのユーザーがAI経由でサイトに来ている可能性があります。
だからこそ、今の段階から計測環境を整え、「見える範囲だけでもトレンドを把握する」ことが重要です。
さらに一歩進んだ設定:カスタムチャネルグループの作成
毎回フィルタでAIドメインを検索するのが手間な場合は、GA4のカスタムチャネルグループで「AI流入」という専用のグループを作成しておくと便利です。
手順:
① GA4の「管理」→「データの表示」→「チャネルグループ」を開く
② 「新しいチャネルグループを作成」をクリック
③ チャネル名に「AI流入」と入力
④ 条件を設定:「参照元」が「chatgpt.com、perplexity.ai、gemini.google.com、claude.ai、copilot.microsoft.com」のいずれかに一致
⑤ 保存する
一度設定すれば、標準レポートでも探索レポートでも「AI流入」というチャネルが表示されるようになり、他のチャネル(検索、SNS、広告など)と並べて比較できるようになります。
百貨店ECマーケターとして感じるAI流入の可能性
私が担当する百貨店ECサイトでも、生成AI経由の流入は確実に増加傾向にあります。まだ全体のアクセスに占める割合は小さいですが、注目しているのはその「質」です。
AI経由で来るユーザーは、すでに「何を買いたいか」「何を知りたいか」が明確な状態でサイトに来る傾向があります。つまり、購入や問い合わせにつながりやすい。従来のSEOやSNSとは異なる、新しい「優良顧客の入口」として期待しています。
今後のマーケティングでは、「Googleに評価される記事」だけでなく、「生成AIに引用される記事」を意識してコンテンツを作る必要が出てくるでしょう。具体的には、専門性が高くオリジナルのデータや体験が含まれる記事が、AIに引用されやすい傾向があります。
まとめ:まずは「見える化」から始めよう
GA4で生成AI流入を確認する方法をおさらいします。
最も簡単な方法は、「レポート」→「集客」→「トラフィック獲得」の検索窓に「chatgpt」と入力すること。これだけで、ChatGPT経由のアクセスが来ているかどうかがわかります。
より詳しく分析したい場合は、探索レポートで主要AI5つのドメインをフィルタして一覧表示。さらに本格的に運用するなら、カスタムチャネルグループで「AI流入」を作成しておくと、継続的なモニタリングが楽になります。
AI流入の計測は完璧ではありませんが、「見える範囲のトレンドを把握しておく」ことに大きな価値があります。今のうちに設定しておけば、この新しいチャネルの成長を先回りしてキャッチできます。
GA4の基本的な見方やコンバージョン設定については、こちらの記事もあわせてご覧ください。
→ 百貨店ECマーケターが毎朝チェックしているGA4の5つの指標
→ ECサイトのアクセス解析入門|最初に見るべき指標と改善の考え方
GA4やアクセス解析のスキルを体系的に身につけたい方は、ウェブ解析士の資格取得もぜひ検討してみてください。データの読み方から改善提案の型まで、実務に直結する知識が身につきます。
→ ウェブ解析士とは?取得メリットや勉強時間など現役マーケターが解説
