上級ウェブ解析士とは?取得メリットと難易度を実際に取得した現役マーケターが解説

「ウェブ解析士を取ったけど、上級も取るべき?」
「上級ウェブ解析士って、ウェブ解析士と何が違うの?」

ウェブ解析士を取得した方から、こうした質問をよくいただきます。

この記事では、ウェブ解析士マスター(講師資格)を保有し、百貨店EC事業部でGA4を使ったアクセス解析を日々実践している私が、上級ウェブ解析士の取得メリット・難易度・費用・勉強時間を実体験をもとに解説します。

私自身、百貨店に帰任後に実務で求められるレベルがさらに上がっていることを痛感し、GA4のアクセス解析に基づく提案力を体系的に身につけたいと考えて上級ウェブ解析士を取得しました。結論から言うと、ウェブ解析士が「知識の入口」なら、上級ウェブ解析士は「実践の入口」です。

上級ウェブ解析士とは?

上級ウェブ解析士は、一般社団法人ウェブ解析士協会(WACA)が認定する資格で、ウェブ解析士の上位資格にあたります。

ウェブ解析士が「デジタルマーケティングの基礎知識を体系的に学ぶ」資格であるのに対し、上級ウェブ解析士は「学んだ知識を実際のビジネス課題に適用し、データに基づいた提案ができる」実践力を身につける資格です。

ウェブ解析士協会の資格体系は3段階あります。

レベル資格名ひとことで言うと
1ウェブ解析士デジタルマーケティングの基礎知識を学ぶ
2上級ウェブ解析士知識を実務に適用し、提案できる力を身につける
3ウェブ解析士マスター講師として教えられるレベルになる

「ウェブ解析士だけじゃダメなんですか?」

ダメということはありません。ウェブ解析士だけでも十分に価値のある資格です。ただ、ウェブ解析士が「知っている」状態にしてくれる資格だとすれば、上級ウェブ解析士は「できる」状態にしてくれる資格です。実務で「データを見て提案する」力を身につけたい方には、上級まで取得することを強くおすすめします。

上級ウェブ解析士の基本情報

項目内容
受験資格ウェブ解析士資格の保有者
費用88,000円(税込・講座費用+受験料込み)
学習形式カリキュラム学習+演習課題+ライブ授業+修了レポート
受講期間約2.5〜3ヶ月
合格率約70〜80%(非公開だが、受験者数と合格者数から推定)
勉強時間約40〜60時間
講座形式オンデマンド版 or オンライン版を選択可

ウェブ解析士との違い——何が変わる?

上級ウェブ解析士がウェブ解析士と最も異なるのは、「試験に受かる」のがゴールではなく「提案書を書けるようになる」のがゴールという点です。

具体的な違いを比較します。

ウェブ解析士上級ウェブ解析士
試験形式オンライン選択式テスト課題レポート+ライブ授業+修了レポート
学ぶ深さ基礎知識を広く浅く実践力を深く
アウトプットテストに合格する提案書・分析レポートを書く
学べるスキル用語理解・計算・GA4の基本操作KPI設計・競合分析・カスタマージャーニー・施策提案
実務への直結度知識が実務の土台になる学習成果がそのまま実務で使える

上級ウェブ解析士で学べること

上級ウェブ解析士の講座では、以下のようなフレームワークやスキルを実践的に学びます。

ビジネスフレームワーク

  • 5フォース分析による外部環境分析
  • 事業内容分析・競合分析
  • ペルソナ設定
  • カスタマージャーニーマップの作成

ウェブ解析の実践

  • ロジックツリーによるKPI設計
  • GA4を使ったデータ分析と仮説検証
  • ウェブサイト構成表の作成
  • データに基づいた施策提案書の作成

私が百貨店EC事業部で日々行っている業務——GA4でデータを見て、仮説を立て、施策を提案し、効果を検証する——このプロセスをまさに体系的に学べるのが上級ウェブ解析士の講座です。

取得して感じた4つのメリット

メリット①:「提案力」が格段に上がった

ウェブ解析士の段階では「データを見る」ことはできましたが、「データから何を提案するか」という部分で自信がありませんでした。

上級ウェブ解析士の修了レポートでは、実際のWebサイトを題材にした提案書を作成します。この経験を通じて、「データ→仮説→施策→期待効果」の一連のストーリーを組み立てる力が身につきました。

メリット②:フレームワークが実務で使えるようになった

5フォース分析、カスタマージャーニーマップ、ロジックツリー——名前は知っていたフレームワークを、課題を通じて実際に手を動かして使う経験ができました。

百貨店EC事業部での営業政策立案でも、上級ウェブ解析士で学んだフレームワークをそのまま活用しています。

メリット③:講師からのフィードバックが宝

上級ウェブ解析士の講座では、提出した課題や修了レポートに対して講師からフィードバックをもらえます。独学では得られない「自分の分析のどこが甘いのか」という気づきが、最も価値のある学びでした。

メリット④:キャリアの選択肢が広がった

上級ウェブ解析士を取得したことで、さらにその上のマスター(講師資格)を目指すルートが開けました。私がマスターまで取得し、Digital Upliftを立ち上げたのも、上級ウェブ解析士の学びがきっかけです。

また、社内での評価も変わりました。「上級ウェブ解析士を持っています」と言えることで、データ分析関連のプロジェクトにアサインされる機会が増えました。

費用88,000円は高い?——投資対効果を考える

正直に言うと、88,000円は安くはありません。特に自費で取得する場合はハードルが高いと感じる方もいるでしょう。

しかし、私の実感としては、この88,000円で得られた「提案力」は、その後のキャリアで何倍にもなって返ってきていると感じています。

費用を抑えるポイントとしては、まず会社の資格取得支援制度があれば活用しましょう。全額または一部を会社が負担してくれるケースは少なくありません。また、講師によって開催形式(オンデマンド版・オンライン版)やサポート体制が異なるので、自分に合った講座を選ぶことも重要です。

「不合格だった場合はどうなりますか?」

不合格になった場合は、不合格になった「演習」または「修了レポート」に限り、11,000円で再提出が可能です。全額払い直す必要はありません。まずは受講した講師に相談するのがおすすめです。合格率は約70〜80%と言われていますが、真剣に取り組めば合格できる設計になっています。最も大切なのは「時間をしっかり確保すること」です。

難易度と合格のコツ——実体験から

難しいのは「時間の確保」

上級ウェブ解析士の難易度は、知識の難しさよりも「課題や修了レポートに十分な時間を確保できるか」にかかっています。

講座の期間は約2.5〜3ヶ月で、その間にカリキュラム学習(Moodleでの自習+小テスト)、演習課題の提出、ライブ授業への参加、修了レポートの作成を行います。特に修了レポートは、実際のWebサイトを題材にした本格的な提案書なので、しっかり時間をかける必要があります。

私の場合、本業の百貨店EC業務と並行しての受講だったので、平日の夜と週末を使って取り組みました。修了レポートには特に時間をかけ、約40時間ほど費やしました。

合格のコツ3つ

① 早めに講師に相談する

課題で迷ったら、一人で悩まずに講師に相談しましょう。講師からのフィードバックを受けてからブラッシュアップするのが最も効率的です。

② 自分の実務に置き換えて考える

課題を「架空の演習」と捉えるのではなく、「自分の会社だったらどうなるか」と置き換えて考えると、理解が深まり、成果物の質も上がります。

③ 完璧を目指さず、まず提出する

修了レポートで完璧を目指して時間を使いすぎると、提出期限に間に合わなくなります。まず70〜80%の完成度で提出し、フィードバックを受けてからブラッシュアップする方が効率的です。

こんな人に上級ウェブ解析士をおすすめします

  • ウェブ解析士を取得済みで、実務にもっと活かしたい
  • データを見るだけでなく、データから施策を提案する力を身につけたい方
  • 社内でマーケティング施策の提案や企画を任されている
  • 将来的にウェブ解析士マスター(講師)を目指したい方
  • 転職やキャリアアップで他の候補者と差別化したい方

逆に、ウェブ解析士をまだ取得していない方は、まずウェブ解析士から始めることをおすすめします。上級は「基礎がある前提」で講座が進むので、基礎なしで飛び込むとついていけない可能性があります。

受講形式の選び方——オンデマンド版 vs オンライン版

上級ウェブ解析士認定講座には、主に2つの受講形式があります。

オンデマンド版オンライン版
特徴動画教材で自分のペースで学習ライブ講義で講師・受講者と双方向
向いている人自分のペースで進めたい人、仕事が不規則な人講師に直接質問したい人、一定のペースで進めたい人
メリット時間の融通が利くモチベーションが維持しやすい

どちらを選んでも合格率に大きな差はありません。自分のライフスタイルに合った形式を選びましょう。

まとめ

  • 上級ウェブ解析士は「知識」を「実践力」に変える資格
  • 費用は88,000円。投資対効果は十分にある
  • 合格率は約70〜80%。時間の確保が最大のポイント
  • 勉強時間の目安は約40〜60時間、受講期間は約2.5〜3ヶ月
  • フレームワークの実践・提案書作成・講師からのフィードバックが最大の学び
  • ウェブ解析士を取得済みで「実務にもっと活かしたい」方に強くおすすめ

ウェブ解析士をすでに取得されている方で、上級を検討されている方はお気軽にご相談ください。私自身の取得経験をもとに、学習のアドバイスをさせていただきます。

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